中学入学早々「ピンクちゃん」とあだ名をつけられた少年が、田舎での冒険を通して成長する物語。長新太さんのユーモラスな絵と今江さんの軽快なテンポで、一気に読める。戦争がまだそんなに遠くなかった、でものんびりとした1960年代が生き生きと描かれていて読んでいて元気になる本。 山のむこうは青い海だった 関連情報
昭和16年、小4の小松洋は中1の兄、洋次郎と行ったプラネタリウムで、北極星がいつか変わってしまうことを知る。絶対に変わらないものなどないことを知った兄弟は、その後、父の死、祖母の死を体験する。さらに、兄弟の幸せな生活に、太平洋戦争が暗く影を落とし始める。・・・
次々と幸せな生活を失っていく洋と洋次郎の姿が、ほんわかとした大阪弁で絶妙に語られている。裕福な家庭に育った"ぼんぼん"こと洋と洋次郎が、戦争を通して成長していくのだが、この物語になくてはならない人物が、小松家にやってきた元ヤクザの佐脇さんだ。落ち着いた物腰、賢くて優しくて、それでいてユーモアのセンスもある。父を亡くした小松兄弟の父代わりとして、兄弟に多大な影響を与えた、素敵なおっちゃんなのだ。
俗に言う戦争文学だけれど、決して暗くなく、むしろ明るく描かれている。絶対、オススメ!
ぼんぼん (岩波少年文庫) 関連情報
10ページほどの短い作品が18作つまった一冊です。
恩田陸さんの作品が読みたくて手にとってのですが、
印象に残ったのは別の作品でしたね。
一番良かったのはいしいしんじさんの「サラマンダー」。
初めてであった作家さんですが、切なくて素敵なお話でした。
今江祥智さんの作品はエッセイなんでしょうか、
だとしたらすごく不思議なお話で、面白く読みました。
それぞれ個性があって楽しかったのですが、
書店が舞台で、書店員が主役と言うものが多かったし、
更に本を使って暗号というお話も2作以上あり、
少し中身が偏っていたかなという印象が、マイナスポイントでした。
本からはじまる物語 関連情報
盗賊さんの出て来る絵本ですが、ちょっぴり…変わった盗賊三人ぐみです。
わたくし事ですが、小さい頃この絵本が好きでよく読みました。でも表紙がこわくて苦手だったのを今でも覚えています。笑っ…
おどしの道具が面白い!始めから傷をつける気などない盗賊さん達なのです。
盗んだ物の使い道も考えてはいなかったのですよ!
使い方がまたユニークで楽しめます。
結局は盗賊よりもはるかにスゴイ事をしでかしてしまいます。『我々にも』なんて叫びたくなってしまいますよ…
なぜ赤ずくめなのか?はわかりませんが…。
こんな絵本を娘さんに捧げれるお父さんって素晴らしいですね!
(作者)
すてきな三にんぐみ (ミニエディション) 関連情報
キュートなカバくん。
ちょびっとばかり なりたいものを考えてみた。
消防士だったり、宇宙飛行士だったり・・でもなかなか上手くいかないみたい。
でも 大丈夫。 時間はたっぷりある。カバくんにはカバくんの良さがある。
ぼちぼちいこか。そうだね、誰にも未来は無限だからね。
関西弁であることが、のんびりムードを手伝って、子供と一緒に大人も楽しめる絵本です。 ぼちぼちいこか 関連情報