98年に横浜ベイスターズ優勝に導いた権藤さんの「指導論」。
言っていることはなるほどと思うのですが、ちょっと話が抽象的。
「これはビジネスの現場にたとえると」
というような展開が多いのですが、やっぱり権藤さんなのですから、監督時代のエピソードを中心に語ってほしかったです。
いや、実際にはそれなりに触れてはいるのですが、どうも通り一遍の内容というか・・・。
もうちょっと、深く語ってもらってもよかったかと思います。
そういう意味では、監督になる前の話のほうが赤裸々で面白かった。
仰木監督との対立などは、権藤さんのスタンスをよく表しているような気がします。
今のベイスターズに権藤流が通用するかはわかりませんが、ともあれ、こうした確固たるスタンスを持った人の存在こそがチームを強くするのだと実感した一冊です。
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