オランウータンに森を返す日 (旺文社ジュニア・ノンフィクション)
野生のオランウータンの現状が分かり、考えさせられます。バイオ燃料が注目され、カリマンタン島の原生林伐採が懸念されます。子供用に書かれた本ですが、大人にもぜひ読んでもらいたいです。 オランウータンに森を返す日 (旺文社ジュニア・ノンフィクション) 関連情報
嵐の中の動物園 三日月小学校理科部物語(1) (角川つばさ文庫)
川端裕人が書いた学園タイムスリップ小説ということで、SFマガジンにもレビューが掲載されていましたが、純然たる小学生対象の児童ファンタジーです。メアリー・ポープ・オズボーンの『マジック・ツリーハウス』シリーズの日本版というような話ですから、あのシリーズが好きな人にはお奨めです。
小学5年生の少年少女が謎の科学部の6年生と共にタイムスリップする話ですが、エコ部の七実が類型的な「頭でっかちのエコロジスト」にしか描写されていないのが残念。続刊での活躍に期待します。
嵐の中の動物園 三日月小学校理科部物語(1) (角川つばさ文庫) 関連情報
この物語が少年たちの自由研究そのものであり、ひと夏の壮大なアドベンチャーです。
川端裕人の川に密着した自然への考察が、主人公である少年たちのフィルターを通して、いきいきと、清らかに伝わってきます。
また、ひと夏の経験が少年たちをたくましくするという物語は、やはり読んでいて気持ちいいものだなとも思いました。
「川の名前」という一見なんてことないタイトルは、身近なものでありながらとても高尚な響きとして優しい読後感を与えてくれるはずです。
川の名前 (ハヤカワ文庫JA) 関連情報
とにかく心を震わすシークエンスが至る所に出てくる小説。
サッカーの魅力だけでなく、
身体性の表現自体の魅力に満ちている。そこには「龍治」に通ずるテイストがある。
欠点も結構ある。
花島と恋人の関係、花島の過去の挫折。三つ子の父親、そして母親。
書き込みが足りないので、なくても不要かもしれない。
特に母親。
ただこの小説は、肉体の躍動感と心理的な背景をすばらしく繊細に書き込んでいる。
ストーリー以上に、そのシークエンスの描写に惹き込まれていく。
最後のレアルとのゲームの場面。
傑作だと思う。
場面場面に身体性の描写があって、そこが圧倒的に惹き付けられるので、
不思議なことに本書は何度でも繰り返して読める、希有な小説になっている。
とにかくシークエンスの表現が優れていて、
それがサッカーの本質を捉えているのだと思う。
身体を動かしてない方にお勧め。
スポーツをしたいと思うかもしれない。
銀河のワールドカップ (集英社文庫) 関連情報
ナショナル・ジオグラフィックでの著者のインタビュー記事で興味を持ち、この本も購入しました。
この頃の睡眠本は「〇〇だけでOK!」「〇〇法」といったアオリが多い印象ですが、この本はより実践的で、科学的な裏付けのある内容だと感じました。
それでいて分かりやすい表現での対談方式なので、するすると読めてしまいます。
様々な睡眠の「常識」について、専門家ならではの最新データをもとに、目からウロコのいい意味での裏切りがぎっしりで、「えっ、そうなの!?」と何度もびっくりしました。
睡眠改善への実践アドバイスでも、均一に「これだけ」としないで、働く人、こども、高齢者、などケースバイケースにポイントを絞ってくれているのもすごく役に立ちました。
実際にいくつかアドバイスを実践してみましたが、今までと同じ睡眠時間でも少しぐっすり感が良くなったように感じました。簡単にできることが多いのも良かったです。
睡眠に悩む方、最新の睡眠に関する知見を得たい方、など色々な方にお勧めできる本です!
8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識 関連情報