山田和重 商品

山田和重 日本近代短篇小説選 昭和篇3 (岩波文庫)

★末尾の数字は本文庫での本文の頁数です。

小島信夫「小銃」(昭27「新潮」)20
吉行淳之介「驟雨」(昭29「文学界」)36
幸田文「黒い裾」(昭29「新潮」)33
庄野潤三「結婚」(昭29「文学界」)25
中野重治「萩のもんかきや」(昭31「群像」)17
円地文子「二世の縁 拾遺」(昭32「文学界」)30
花田清輝「群猿図」(昭35「群像」)47
富士正晴「帝国軍隊に於ける学習・序」(昭36「新日本文学」)34
山川方夫「夏の葬列」(昭37「ヒッチコックマガジン」)11
島尾敏雄「出発は遂に訪れず」(昭37「群像」)55
埴谷雄高「闇の中の黒い馬」(昭38「文芸」)9
深沢七郎「無妙記」(昭44「文芸」)22
三島由紀夫「蘭陵王」(昭44「群像」)11

野謙介による解説:21頁) 日本近代短篇小説選 昭和篇3 (岩波文庫) 関連情報

山田和重 グラン・バガン 1 (ジャンプコミックス)

いい意味で少年マンガらしい、熱い漫画です。
サムライとシェイクスピアとエリザベス女王と海と冒険と。
色々ぎゅっと詰まったお得な感じの一冊です。
今でも大好きな漫画ですが、たった14話で終わってしまったことが非常に悔やまれます……。 グラン・バガン 1 (ジャンプコミックス) 関連情報

山田和重 日本近代短篇小説選 明治篇1 (岩波文庫)

本書『日本近代短編小説選 明治篇1』には、いまから100年以上も前の、明治22年(1889年)から明治35年(1902年)までに発表された12の短編小説が収録されています。この時期は、近代意識の目覚めに伴い、文章表現が急速に進歩し、新旧の文体が混在していた時期で、山田俊冶氏の解説に従えば、<雅文体>から<雅俗折衷体>へ、さらに<言文一致体>へ進歩していった、ということになります。この区分で、収録作品を分類すると、次のとおりです。

<雅文体>; 森鴎外「舞姫」/ 尾崎葉「拈華微笑」/ 斎藤緑雨「かくれんぼ」
<雅俗折衷体>; 坪内逍遥「細君」/ 幸田露伴「対髑髏」/ 樋口一葉「わかれ道」/ 泉鏡花「龍潭譚」
<言文一致体>; 嵯峨の屋おむろ「くされたまご」/ 山田美妙「この子」/ 清水紫琴「こわれ指環」/ 国木田独歩「武蔵野」/ 広津柳浪「雨」

たしかに、文体だけに着目すれば、<雅文体>の「かくれんぼ」は、江戸時代の文章のように古臭く、注釈なしでは読めない代物であり、かたや、<言文一致体>の「雨」は、新かなに置き換えれば、いまでも通用するような美しい文章です。しかし、文体が古いから駄目な小説ともいえず、歯切れのよい的確な描写の「舞姫」、柔らかく細やかな描写の「わかれ道」や「龍潭譚」は、いずれも名文というべき深い味わいがあります。

ところで、私は、俳文のようなのどかな雰囲気を期待して、本書を手に取りましたが、大半の作品が、貧困や不平等な社会制度に翻弄される悲惨な話か、「この子」や「拈華微笑」のようなたわいもない話となっています。「雨」など、たしかに文章は素晴らしいのですが、当時、深刻小説・悲惨小説と呼ばれたという柳浪の小説だけあって、“赤貧洗うが如し”の若い夫婦が破滅する話で、読んでいて胸が痛くなります。そうかと思えば、「対髑髏」のヒロインの美女の、「源氏業平(注;光源氏と在原業平)の如き戯(たわ)け者を憎く思ふ事深く、嫉妬するにもあらねどその戯け者に迷ひ焦れし色々の女どもを歯痒(はがゆ)き馬鹿と心の内に思ひける」(p216)という告白を聞くと、明治人はかなり激越です。一言でいえば、本書の主人公たちは、いずれも“貧困”と“家”の重圧と格闘しており、「武蔵野」の素朴な自然賛美も、その重圧からの解放の一ヴァリエーションといえます。

なお、本書の収録作品は、すべて新字・旧かなの表記で、漢詩文的な美文も含まれていますので、これまで一葉や鏡花が苦手だった方には、通読が難しい作品が少なくないと思われます。 日本近代短篇小説選 明治篇1 (岩波文庫) 関連情報

山田和重 日本近代短篇小説選 明治篇2 (岩波文庫)

これはいいですよ。
作品の選び方が実に渋い。

それぞれの作家の「代表作」と言われるような、有名な作品はつとめて避けた選定になっているのですが、
それら、一見地味とも思える小品がどれもこれも、
はっとするほど個性的で、
しかも深い味わいに満ちた名品ばかり。

この作家にこんな作品があったのかと驚かされたり、
今ではあまり読まれなくなってしまっている作家の、神業のような筆さばきに陶然となったり。
明治の作家の骨太の力量を、心ゆくまで堪能することができます。

個人的には、寺田寅彦の「団栗」と徳田秋声の「二老婆」が一番のおすすめです。
寺田寅彦はともかく、徳田秋声なんて、今ではその名を聞いたことさえない読者が多いでしょう。
でも、これを機会に一度作品に触れて頂ければ、どれほど優れた作家であるかが、たちどころに了解されるはず。
人の世の切なさを、これぞ天才の文章力で描き出した「二老婆」は、彼の才能の凄さを実感するための、格好の一作だと思います。 日本近代短篇小説選 明治篇2 (岩波文庫) 関連情報

山田和重 グラン・バガン 2 (ジャンプコミックス)

本編・読みきり共にとても面白いです。
特に読み切り版バガンのラストに感動しましたv
巻末のオマケも笑えます。 グラン・バガン 2 (ジャンプコミックス) 関連情報




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