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延暦寺 商品

延暦寺 京(みやこ)を支配する山法師たち―中世延暦寺の富と力

嘗て都を震撼させた延暦寺の山法師。
実際に、信長の焼き討ちに依ってその力を完全に削がれるまで、頻繁に、そして断続的に強訴は続けられた。
だが、仏に仕える身である僧侶達が何故に武装し、あれ程までの横暴を極めたのか。
彼等は何を望み、そして何が彼等を掻き立てたのか。
そんな素朴な疑問に、当時の延暦寺の環境や時代の変遷に伴う政治との関連に着眼して答えを指し示してくれるのが本書である。

そもそもの切っ掛けは何処にでもありがちな内部抗争が発端であったと言う。
ただ、延暦寺ほどの規模になると単なる小競り合いだけでは済まされず、合戦に及ぶ為に武装する必要が出て来るのも当然の成り行きであろう。
それでも決着しない場合には互いの正当性を訴えんが為に朝廷に押し寄せる。
やがてそれが、内部の問題だけには留まらず、ありとあらゆる要求に対して実力行使に及ぶようになるのだ。
ましてや彼等は神仏の力を笠に着て神輿を担ぎ出すので最早誰にも止められない。
こうして延暦寺の武力は巨大化して行ったのである。

尚、これはほんの一部分に過ぎない。
本書はここから更に奥深く、強訴という問題を幅広い視点で多角的に検証しているのだ。
資料の掲載や古記録からの引用も豊富であり、特に強訴の内容や回数については一覧で纏めてあるので当時の状況が手に取るように良く解る。
更には、彼等が単に神輿を担ぎ出したから恐れられたのではなく、実際に強訴が行なわれている間は全ての神事、祭事が滞ったという事を指摘している点は、改めてその背景にある力の大きさを実感する事が出来た。

私は本書を通して、今迄の知識が余りにも希薄であった事を思い知らされた。
寺院内部の組織の複雑さ、統制の難しさ、朝廷、或いは幕府との利害関係、更には年間行事の重要性等、実に多くを勉強する事が出来たので、皆様にも自信を以ってお勧めしたい。
強訴の実態について前知識がある方もない方も、それぞれの視点で何かを学ぶ事が出来ると思う。 京(みやこ)を支配する山法師たち―中世延暦寺の富と力 関連情報

延暦寺 比叡山延暦寺 はじめての仏道修行

はじめての仏道修行を読みました。宗教とは奥が深いものですが、とても、わかりやすくてよかったです。
写真もたくさん載っていてバランスがよく、気にいりました。ナンバー2が出たら、また読んでみたいです。仏教書はちょくちょく読んでおりますが、これは、おすすめです。 比叡山延暦寺 はじめての仏道修行 関連情報

延暦寺 一日一生 (朝日新書)

 82歳の天台宗のお坊さんの話を、友澤和子さんて聞き手がまとめて文章にした本。2008年12月14日付の読売新聞、「本よみうり堂」で紹介されているのを読んで手に取ってみたんだけれど、胸にしみる言葉があちこちにあって、心の栄養剤を充填してもらった気分になりました。

 <今日の自分は今日でおしまい。明日はまた新しい自分が生まれてくる。一日が一生、だな。今日失敗したからって、へなへなすることない、落ち込むこともない、明日はまた新しい人生が生まれてくるじゃない>とかな、<八十何年生きたからどうの、これまで何をしてきましただのではなくて、大事なのは「いま」。そして「これから」なんだ。いつだって、「いま」何をしてるのか、「これから」何をするかが大切なんだよ>とかな、いい言葉でしょう。すーっと心にしみて、すとんと胸に落ち着いた、そんな気持ちになったですね。

 数ページごとの章に区切ってあって、行間も余裕を持たせて広めにとってあったので、とっても読みやすかった。すっすっと読んでいけたもんな。

 本屋をはしごして、四軒目でようやくゲットした一冊。その時、パソコンが使えなくて、ネットを利用できなかったので。だから、本屋の書棚でこの本を見つけた時は嬉しかったな。そうして読んでみて、「ああ、これは買ってよかったな」って、心からそう思えたんですよね。 一日一生 (朝日新書) 関連情報

延暦寺 比叡山 延暦寺 [DVD]

最近、この手のビデオが多く食傷気味だったのですが
これは良いです。

単に綺麗な仏像や景色が見れるだけのものではなく
延暦寺の修行僧や中の様子を詳しく知る事ができます
千日回峰行を満行なさった光永圓道阿闍梨様の行中
(300日目の年)の様子等も紹介され非常に興味深く
見させていただきました。 比叡山 延暦寺 [DVD] 関連情報




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