いやああバイク好きなのかな~~っておもったけどちがうっすね。哀愁全開のアンビエントテクノですね。英国、ヨーロッパ勢は『エクスペリメンタル』が指標のようでして、アメリカにはない指標ですね。
このコンビ=マーカスとマイケルは良質なテクノを響かせている印象を持ちました。イマジネーションを喚起するというつぼをびしびし刺激する部分がなかなかにスリリング。恐るべし。10点中8点 TWOISM [解説付・国内盤] (BRC65) 関連情報
TOMORROW’S HARVEST [輸入盤CD / 豪華デジパック仕様] (WARPCD257)
BOCの待望の4作目だが、本作には1作目の硬質ビートも2作目のサイケデリア感も3作目の叙情性もなく、かなり地味なアンビエント色の強い作品となっている。物悲しいメロと単調なアナログシンセサウンドの音像は80年代のイタリアンホラー映画のサントラみたいな感もする。
過去3作品が傑作だっただけに本作の印象としては、長いイントロが続きいつ爆発するのかなと待っているとそのままイントロだけで終わってしまったような不完全燃焼感が残る。
全体を通して聴けば後半はやや従来の音に近い楽曲もありまぎれもなくBOCサウンドなのだがどうも何回も繰り返して聴きたくなるようなパワーがなくその意味でもBGM的アルバムだと言える。
3作目の次に出たEPがかなり派手な音色を使っていたのでその延長線上の音になるかと思いきやややはりアルバムは全く異なるものとなっていた。個人的にはEP路線を発展した雰囲気の方を望んでいたのだが。
TOMORROW’S HARVEST [輸入盤CD / 豪華デジパック仕様] (WARPCD257) 関連情報
Music Has The Right To Children [解説付き・国内盤]
スコットランドを拠点とする、WARPの重鎮Boards Of Canadaの1st Album。
しかし、この1stを発表する以前から、プライベート・レーベルで細々と音楽活動を続けていて、
現在の構成でなければ、なんと80年代から活動しているベテランです。
このAlbumはWARP以前のリリース作品からも数曲が収められており、1stであると同時に、
集大成的な作品になっていると思います。
音の方は、正に現在のエレクトロニカのスタンダードと呼んでも良いような、
儚く美しいメロディとHIP HOPの影響を感じさせるブレイク・ビーツ、(割とビートは重い方だと思います)
不思議なサウンドスケープと、細かなノイズやクリック音を多用したスタイルです。
それと心なし、拠点であるスコットランドという土地を連想させる、
ケルティックな雰囲気がメロディの中に感じられる気がします。
Autechreほど前衛的では無いですし、
Aphex Twinのように多種多様なスタイルを使い分けるわけではありませんが、
非常に完成された、多くの人が聴きやすい作品だと思います。
Music Has The Right To Children [解説付き・国内盤] 関連情報
TOMORROW’S HARVEST [帯解説・豪華デジパック仕様 / 国内盤] 初回生産限定特典封入 / Amazon限定特典ステッカー付 (BRC382)
アンビエントテクノ系としては良く出来ていると思います。しかしながらインパクト性としては「The Campfire Headphase」を超えるものではありません。上質ながら、似たようなフレーズが多く、少しだれ気味になります。当然良い曲もありますが、この系統の音楽にはその背景をささえるべくリズムやメロディがそのコンセプトに見合い必要とされます。それが少し弱い感じがします。個人的にはもう少し繰り返し聞く必要があるかもしれません。ジャンルは違いますが、シガーロスが今回凄いアルバムをだしたような奇跡は少ないのかもしれません。 TOMORROW’S HARVEST [帯解説・豪華デジパック仕様 / 国内盤] 初回生産限定特典封入 / Amazon限定特典ステッカー付 (BRC382) 関連情報