この方の作品は初めて読みましたが、私にとってはちょうどいい怖さでした。 キャーというよりは、えっ?って感じです。
作品によっては、先が読めてしまうものもありましたが、後半に近づくまで展開がわからないものが多かったです。
隣人 (双葉文庫) 関連情報
ピュアフルアンソロジーシリーズを装画担当の早川司寿乃さん目当てで買っています。
早川さんは主に書籍やCDの装丁をされることの多いイラストレーターですが、いくつかのオリジナル創作もあります。
今から20年以上も前に早川さんのイラストを初めて見たとき、あまりの心地よさにとりこになってしまいました。
懐かしい風景を、非現実的な構図に組みなおし、シンプルな線とやさしい彩色で夢の中の風景のように再構築される独特のもので、一時期結構人気を博されていました。
このように過去形にしてしまうのは失礼なのですが、最近では装画以外ではなかなかお目にかかれなくなっていて、さびしい思いをしております。
かつてはコミックファンタジー誌で独特の詩情あふれる創作もされていて、林静一の再来かとばかりに期待していたのですが・・・
本アンソロジーシリーズでも、大変個性的で美しい表紙をいくつも担当されています。
そして、この本ではいよいよ創作も掲載されました。
実のところ、かつてコミックファンタジーに掲載されたものの加筆版なので少し残念ではあるのですが、編者の目の付け所に拍手を送りたいと思います。
ピュアフル・アンソロジー 初恋。 (ピュアフル文庫) 関連情報
永井するみさんは、「さくら草」や「欲しい」を読んで、知り得た作家さんで、この2冊も面白かったが「ダブル」は、最高!いるよいるよ、そうそう何を勘違いしているのだか、鼻につく存在の人達。それを追う女性記者と妊婦の乃ノ香のやり取りも、ものすごく面白い。この人は、もっともっと売れてもいい作家さんではないかなと思う。「ダブル」の意味も二重に出てきて、本当に面白いので、読んでみてください。どちらかといえば、女の人向けかな?? ダブル (双葉文庫) 関連情報
2010年9月に死去された永井するみさんの最後の作品
今回は「トロフィー」「道化師」「サムシング・ブルー」「夫婦」の4篇が収録されている短編集です。
永井さんの描く独特の世界観があるミステリーが好きで、全作品読んでいますが、
この作品も今までになかった様な切り口で面白く読めました。
4篇共、日記をベースにした語り口調で描かれていて、それぞれの作品がリンクしています。
そして日記に描かれている事が事実だと信じて読み進めれば、ある意味、小気味よく裏切られ、
途中から何が真実で何が虚偽なのか推理小説的な部分もあり楽しみます。
永井さんの新刊が出れば必ず読んでいたので、これが最後の作品だと思うと本当に残念です。
今まで楽しませて頂いてありがとうございました。
永井さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
秘密は日記に隠すもの 関連情報
高校生、凪が活躍するシリーズ第1作目『カカオ80%の夏』を読んで、永井するみさんのファンになりました♪まさか続編が出るとは思ってなかったので、嬉しい限りです(^^) 今回もとっても楽しく読みました!読み終えるのが勿体無かった、、。凪のクールだけど女の子らしい一面が垣間見える性格が好きです。謎解きはもちろん、マスターと凪がどうなるのか今後の展開も非常楽しみです☆早くも次回作が待ち遠しいなぁ♪
レッド・マスカラの秋 (ミステリーYA!) 関連情報