1969年に立風書房から出た単行本の文庫化。
5代目古今亭志ん生が自身の半生を語ったもの。小島貞二による聞き書きである。
1961年に脳出血で倒れ、自宅療養中にインタビューしたものらしい。
幼少時から始まり、1962年頃のことまでが語られている。メインは、いかに貧乏し、めちゃくちゃな芸人人生を送ってきたかというあたり。酒と女と金にだらしなく、家賃は払ったためしがない、真打ち昇進の際の費用は酒とばくちに消える、新婚二日目に女を買いに行くなど、ホントもうひどいかぎりである。奥さんは大変だったろう。
しかし、それが「芸」の結実に役立ったというのだから、まあ、いいのかな?
びんぼう自慢 (ちくま文庫) 関連情報
見るまでは「落語のアニメ化なんて・・・」と思っていましたが
実際に目にしたら素晴らしい出来でした。私は残念ながら志ん生師匠の
映像を見たことはありませんが、「本物もこんな感じだったのでは?」と
思わせるだけの物があります。
あと細かいことですが、音声の MP3 がファイルとして DVD に
入っているという点もユーザの事を考えて作っているな、という感じで
好感が持てます。手持ちの携帯音楽プレーヤーに入れ、
通勤中に楽しんでいます。
山藤章二のラクゴニメ DVD-BOX 関連情報
古今亭志ん生 名演大全集 1 火焔太鼓/黄金餅/後生うなぎ/どどいつ、小唄
優れた噺家は、己の声のみで聴衆の頭の中に噺の情景を想い描かせる。
このCDからは道具屋夫婦のやり取りから屋敷の松の姿、
そして高座での志ん生師の動きまでもが伝わってくる。
ノイズが除去されたことで、このCDは非常に聞きやすく、
クスグリの入れ方も洗練され笑いが絶えることがない。
三代目小さんは夏目漱石をして「我々は幸せな時代に生きている」と言わしめたが、
その声に触れることができなければ、写真に納まるだけの「伝説の名人」でしかない。
志ん生は違う。その高座を見たことがなくても、
現役の「昭和の大名人」として眼前に現れてくれる。
我々は幸せな時代に生きている。
古今亭志ん生 名演大全集 1 火焔太鼓/黄金餅/後生うなぎ/どどいつ、小唄 関連情報
発売後、いろいろな店を覗き、そしていろいろな通販ページを覗いたものの、見つける事が出来なかった「古典落語名作選」。やっとの事でアマゾンのDVDコーナーで発見し、早々に購入しました。
中々美麗なBOXに収められた5枚のDVDには、懐かしき名人の顔ぶれがずらり。封を切るのももどかしくプレーヤーにセットしました。出囃子に乗って始まる名調子。兎角、不景気な世の中に在って、名人たちの語りに心和ませるひと時を楽しんでみては如何ですか。
星五つで無いのは、私にとってたった一人だけ名人とは言えない人物が
選定されていた為です。しかし、ほぼ満足の作品です。 古典落語名作選 大全集 [DVD] 関連情報
志ん生について語った、あらゆる人のインタビューや文章を集めた
本です。
身内の10代目馬生、美津子さん、志ん朝。
同時代の名人、三遊亭円生や小さんの語り。
現役の落語家、立川談志や古今亭志ん駒。
安藤鶴夫、正岡容、小沢昭一、矢野誠一、江国滋、小島貞二、
川戸貞吉、吉川潮…。
山口瞳や出久根達郎のようなそれほど落語にコミットしていない
作家の文章までフォロー。
志ん生自身の対談も3本収録。
これは志ん生ファンは必ず買うべしでしょう。
珍しい文章やインタビューが読めるので円生ファン、馬生ファン
も買うべしです。
古今亭志ん生 (KAWADE夢ムック) 関連情報