SF作家がどのようにして宗教を信じるようになったのかに興味があり購入しました。この本を読んで宗教を信じる!とまでは思えなかったけれども、できるだけ普通の人(宗教を本気で信じていない人)の言葉と感覚で書こうとしていたことには共感できました。多くの文明で古代から宗教が存在する、ということは人間は、人との繋がりや自分のの存在の意味を求めずにはいられない生物なだろう、と感じています。 理屈は理屈 神は神 関連情報
ここには30年前の大人たちが当時の子供たちに託した熱い想いが詰まっている。手に取った瞬間あまりの懐かしさにタイムカプセルをあけた時のような感激が。とくにおサルの車掌の話。「車掌の本分」印象的な挿絵もそのままに復刊してくれたことに感謝。あの強烈な版画には棟方志功もびっくりだ。ページをめくるたびに、時間を経て自分の記憶があまり間違っていなかったと気づく。当時の大人たちが子供たちに伝えたかった夢と現実。仕事をすることの意味、いきる意味。あなた方は立派な大人でした。自分は今すでに40歳。この物語に初めて接して早30年。自分は当時の大人たちのように他人に誇れる人生を歩んでいるだろうか。自問自答しながら、発車ベルを鳴らすサルのようにまた明日から新しい一日。教科書から昇華した勇気とロマンにあふれたエバーグリーンな一冊。 光村ライブラリー・中学校編 2巻 車掌の本分 ほか 関連情報
かんべむさしの初期の傑作。阪神タイガース対阪急ブレーブスで野球の日本シリーズをやったらどんな混乱が? というシュミレーション・ギャグSFなのだが、遂にこのカードは実現しなかったのであった。
著者曰く「実現していたら、この小説よりもっと凄い事になっていたのに違いないのである」。
決戦・日本シリーズ (早川文庫 JA79) 関連情報
『強烈☆イジョーシキ大笑乱』(講談社・青い鳥文庫)から実に五年振りに刊行された本書。そこには、その五年間の事柄が記されている。
長編「小説」と銘を打たれているが、実は長編「エッセイ」である。
小説家にとっての出版大不況。かつてSF大賞を受賞し、中学の教科書にも掲載され、TVで連続ドラマ化された著書を持つ著者にとっての出版大不況の苦悩・・・。
いやいや、本書は著者がパーソナリティーを務めたラジオ番組で起こったあれやこれやを、著者お得意のユーモラスで軽妙な文体で綴った長編「小説」ならぬ長編「エッセイ」である。
小説家は書き続けねばならない。
書き続けてください。
ミラクル三年、柿八年 (小学館文庫) 関連情報