同名アニメを題材にしたRPG。科学と魔法がト同居する、19世紀の地中海を舞台に大冒険をくり広げるというもの。
ムービーを挿入するタイミングなどの演出がグッドで、PC-FXのお株を奪うほどのなめらかなムービーに驚嘆。
95年5月26日発売ハドソン7800円
空想科学世界 ガリバーボーイ 【PCエンジン】 関連情報
この小説の第一章部分は雑誌掲載版を引用したもので、
そこに後の部分を肉付けした短期完結構成になっています。
そのためページ数の制限が定まり、
第一章で潔く故郷を旅立った主人公が第二部であっさり帰還します。
更に、共に旅立った仲間は何故か主人公より先に故郷で敵と戦っています。
このようにストーリーのテンポがギクシャクしていて腑に落ちませんが、
熱血な主人公達や仁義のある敵などの輝きのあるキャラクターの存在や、
いたるところに散りばめられている名言は五臓六部に染み渡ります。
空想科学世界 ガリバーボーイ (JUMP j BOOKS) 関連情報
このゲームをやったのはもう何年も前ですが、すごく面白いです。
上手く言えませんが、ゲーム本編に出てくる全てのキャラクターが、
敵も味方も個性があって生き生きとしており、ストーリーは王道なんですけど、
広井氏と故・芦田氏の二人のセンスの良さに始終ワクワクしながらプレイしていました。
正直貿易システムはあっても無くてもよかったです。
終盤はほとんど使いませんし。しかしこのゲームはギャグ、シリアス、パロディの
バランスが絶妙で、スタッフも楽しんで作っているというのが伝わってくるのです。
例えば仲間になる獣人のハンマーイーグルのイベントはモロ「あしたの○ョー」だし、
ピンクタイガーなんて、当時放送されていた「ピンク○ンサー」だろと突っ込みたくなります。
他にも12気筒エンジンのことを、この世界では12人の祈祷師が念力で動かすことから
「12祈祷エンジン」とか言ったりして、それらのセンスがすごく笑撃的でした。
出演している声優も豪華です。その他にも街の人たちとの会話や小さなイベント1つ取っても
とてもユニークで面白いです。何度プレイしたか分かりません。
間違いなく名作だと思います。今なら100円位で買えるでしょうし、
やったことのないサターンユーザーの方は是非ともプレイしてみてほしいです。
空想科学世界ガリバーボーイ 関連情報