~一見カバー集のようですが、ライブでしか聞けない「島育ち」が入っているではありませんか!以前NHKに出たときに歌ったのを聞いて以来、心に焼き付いてはなれません。彼の世界観を表す完成型の一つだと思います。ミニマムな、手の届く範囲のものから入って、世界、あるいは大きなものへのつながりを夢想させる。なかなか他の人にはできない芸当。悩みは、iTMSで~~もダウンロード予約をうけつけているものの、ボーナストラックがちがうんだよなあ。困った。~ Listen To The Music 2 関連情報
2012年12月31日・・・この日は長年この歌に感動して来た音楽ファンにとって、忘れられない日になったことであろう - 長年の間放送禁止やTV番組での歌唱禁止などという不当な迫害を受けて来たこの「ヨイトマケの唄」が、日本最大の音楽番組、紅白歌合戦で遂にこの歌の作詞作曲者でもある美輪明宏によって歌唱され、全視聴者の魂が鷲づかみにされてしまったのである。このCDシングルは2000年の再録音テイクであり、TV番組でも使用されたオリジナル・カラオケも収録されている。
思えばこの歌が迫害を受けていた80年代、90年代のヒット曲は、まるでリスナーに不快感をもたらすような内容の歌ばかりであった - 浮気の言い訳を面白おかしく歌う歌、女が男の欠点をひたすらなじる歌、家出や窃盗や器物破壊を反体制的なものとして賛美するかのような男の歌、罪なき人に痴漢冤罪を浴びせて面白がるまるでいじめを助長するかのような歌、人の心ではなく富に惹かれる女の歌・・・そんな歌で育ってきた私がこの歌に出逢った時の衝撃は、計り知れないものであった。日本のフォーク・ブームに先駆ける1965年に世に出たこの歌こそ苦しみ抜いて息子を育て上げ、自身は報われずに亡くなってしまった母への無償の愛と、人の心と魂を失った「機械の世の中」への怒りが込められた究極のメッセージ・ソング、プロテスト・ソングであったのである。紅白でのパフォーマンスからも、最後の歌詞からは今の紅白、そして四流アイドルに支配され尽くされ腐敗し切った今の日本の音楽界全体に対する厳しい批判が感じられたのである。
にもかかわらずこの歌、そして美輪明宏自身に対する不当な偏見や迫害は、ついこの前まで続いていたのである。これ程メッセージ性の強烈な歌でありながらキングレコードのこのCDに対する扱いは「演歌」であり、この歌と全く不釣り合いな写真をジャケットに使用しているのである(キングはベルウッド・レーベル以外のものは、全くその価値を認めてはいないのである)。そして「紅白で最も見たくない歌手」の白組の第一位も、この美輪明宏であったのである。ところがどうだ・・・紅白が終わってこの2013年を迎えた途端、まるで手の平をひっくり返したかのような感動と絶賛の嵐ではないか。日本人の音楽に対する感性は、この程度であったのか。これ程までに、すべての音楽に対して「聴かず嫌い」の情けないものであったのか・・・今のすべての日本人の心の中は、「ヨイトマケの子供」をいじめ抜いて来た糞餓鬼共と、全く同じではないか!!
今の日本人は「一億総外見至上主義」「一億総アイドル至上主義」に溺れ切り、とにかくイケメンと可愛い子ちゃんばかりが持て囃され人の心、性格、そして内面を敬う心を完全に失ってしまっている。もう少し早くこの歌が世間から認められていたら・・・と思うと、これまでの報われなかった半生を思い出して激しい怒りと悔しさが込み上げてくるのである。特にこの歌を知りもしないのに「紅白で一番見たくない」などと言っておきながらここに来たすべての者!今すぐ頭を丸坊主にして懺悔して来い!!
特選:歌カラ1000 美輪明宏 ヨイトマケの唄/別れ話 関連情報
結局、人の心に響く歌、長く語り継がれる歌というのは、己の人生からしか生まれないのだろう。
このCD収録の3曲は、まさに100%美輪明宏。彼の人生の縮図がギュっと詰まった内容だ。
特に「ヨイトマケ」の凄さについては、改めて語るまでもないだろう。女の身で工事現場に生き、地ならし作業で日銭を得ていた母の姿を描写した一種の音楽劇であり、日本の歌謡曲におけるリアリズム表現の極地である。
美輪が歌っているのは、決してヨイトマケ労働のつらさ・みじめさではなく、息子の幸せのためなら喜んで肉体労働に身を投じる母の姿、つまり「無償の愛」の表現であり、そこに聴取者は普遍的な感動を感じるのだろう。
平成の今の世にヨイトマケ労働は無いけれど、家族のために早起きして食事や弁当を作る母や、子供へのプレゼントのために残業を引き受ける父は当たり前に存在する。
この曲は、そういった「愛ある人々」への永遠の応援歌であり続けるだろう。
ヨイトマケの唄/いとしの銀巴里/人の気も知らないで 関連情報
2002年にオンエアされたライブを見て感動。そしてこのCDときたら、かのBEATLESのSGPにも匹敵するのではないかとさえ思うほどの傑作であり名盤といって良いのではないかと思います。「花はどこにいった」「花」は、もう泣きます。「感謝」も名曲です。アルバムとしてもスバラシイ。ぜひぜひ若い人に聞いてほしい珠玉の一枚です。 戦争と平和 関連情報
<貧乏>のススメ、というより、泥臭い生き方のススメ、とでもいった感じ。
今は色々豊かで便利だけど、そうでないからこそ実感できることはたくさんあるよ、という話。
「大学の時、みんなで人んちに居候して馬鹿やってた感覚がいい」とか、
「仕事が無くなるのが怖くて、ついつい仕事を受けちゃう、だがそれがいい」とか、
「やっぱ地元の仲間、サイコウっしょ!」みたいな、話だらけで、
啓蒙的なものでは全然無く、酒を飲んでは「若者よ、もっと楽しみたまえ」
と語り出す近所のおじさんの与太話、といった雰囲気だ。
「インターネットは便利すぎて好きじゃない」なんて発言も多くて、
いかにも懐古主義のおじさん、という体裁で、
ふつうなら僕らのような若い世代の反発をうみそうでもあるけれど、
綺麗にまとめた文章ではなくて、書いている当人が熱く語っている感じがするから、
微笑ましくて憎めないんだよなぁ。
ビリー・ジョエルと忌野清志郎がいいよ、だなんてお節介以外の何物でもないのに(笑)。
読み終えると、ふっと肩が軽くなっているような、
「まぁ、頑張りすぎ無くても、幸せは色んなところにあるさ」と言ってもらえるような本。
周りにそう言ってくれるおじさんがいない若者たちに、ぜひ。
<貧乏>のススメ 関連情報