事実が元になっていて、演技や演出もリアリティがあったので、
観ている時に逃げ場が無く集中して見入ってしまいました。
酷い内戦後で複雑な民族感情が渦巻くボスニアのなか、孤立無援に近い状態で
無力感に耐えながらも使命感に燃え、人身売買組織に立ち向かう女性警察官のキャシー。
犯罪組織やそれに関わる人達のおぞましさ。でもこれが現実なんですね。
われわれはもっと、世界各地で起きているこういった理不尽な現実にしっかり
目を向けるべきだと思いました。
次はナイロビの蜂を観たくなりました。
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史上、草原の野火のように広がる宗教には
暴力的な力があったことは想像に難くありません。
古代ローマを覆い尽くすキリスト教も、そうだったのでしょう。
映画は衛星写真を随所につかい、地球の歩みからみれば
ほんのわずかな、AC400年のできごとのもつ今日的な意味を
我々に問いかけます。
ユーゴーやルワンダなど突如として隣人が殺し合う現代、
歴史は未だこの危機を克服してはいません。
かつて良識をもって屈しなかった科学者がいたことが
重く描かれますが、史実がベースだと思うとやりきれないです。
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