山本富士子 商品

山本富士子 シネアスト 市川崑 (キネ旬ムック シネアスト)

巨匠黒澤明と、クロさん、コンちゃんとお互いを呼び合う
日本代表する映画監督の市川崑の本です。

関わりがあった人たちのインタビューを元に
市川監督の人柄や、どういう点にこだわっていたかが
少しだけ分かるようになっています。

身につける物は高級品のみ。
文房具はエルメス。
コマ単位でも間違いを見抜く眼。

でも本当は現場の助監督や美術担当の人の話ももっと伺えていたら、
もっと現場でのコダワリ部分のエピソードが掘り出せたんじゃないかと
市川ファンとしては、もっと奥深い事まで知りたいのです。

そのへんは、数多く出版されている黒澤本に比べて、少々弱いといえる。
が、一般の映画ファンなら、このぐらいの話がちょうどいいのかもしれない。

市川ファンとしては、金田一シリーズのLDやDVD BOXに収録されていた
監督自身のインタビューよりも濃い内容が知りたいのです。
シネアスト 市川崑 (キネ旬ムック シネアスト) 関連情報

山本富士子 日本橋 [DVD]

今で言うとクラブやキャバレーのホステス同士の客を巡るトラブル話だが、こんな下世話な話でも芸者の世界になると
少しは品よく観られる。生活苦から芸者になった人が多い昔の話だから今とは違って哀しさやいじらしさが背景にある
点は映画として得している。

男でも女でも恋焦がれて思いつめると最後には刺した刺されたの刃傷沙汰になるのは古今東西変わらぬようで、予想を
裏切らない結末となる。原作の泉鏡花は読んだことはないが通俗作家か?火事のシーンなどは芸者や女郎ものの映画に
つきもので面白くも何ともないし、なんとなく娯楽映画として起承転結の出来すぎた感もある。

しかし淡島千景と山本富士子の2大女優の演技は大変目を引く。思うがままに振舞うお考(淡島)と芸者のしきたりと様式美を
体現する清葉(山本)の対照的な演出のおかげで2人の持ち味が良く出ている。淡島はしなを作ると思いのほかセクシーだし、
山本は小津作品の「彼岸花」でのチャキチャキぶりとは別人の奥床しい美人芸者を演じている。あとは思いつめた二枚目役の
品川隆二が浮かれムードを消しているから、この変わりばえのしない俗っぽいストーリーでも何とか観られるのだ。

この作品での市川監督の演出は好感がもてるが原作がつまらない。 日本橋 [DVD] 関連情報




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