ロースクール、新司法試験をかけぬけた40歳男子、すべてを語る!!
社会人経験者ならではの複合的な視点で、様々なエピソードを盛り込みながら書かれている。エッセイ風の叙述がとても楽しく、一気に読むことができる。
単なる合格体験記のみならず、合格後を含めた人生の教訓・処世術についても触れられており、これからロースクール・新司法試験を検討している人には自らの今後に思いを馳せるためにも一読をおすすめしたい。
ロースクール、新司法試験をかけぬけた40歳男子、すべてを語る!! 関連情報
捜査・公判手続・証拠法の全分野を網羅する演習書です。
執筆を担当するのは司法研修所教官や現役検察官など実務家の方々が中心。
判例実務を念頭に置いたきめ細やかな解説がなされています。
これまで、それなりのクオリティを保った刑事訴訟法全分野を網羅する演習書が
なかったため、新司法試験受験者必携となるでしょう。
この演習書の使いやすさを考えると
民事法も科目ごとに再構成して出版してほしいなあと思う。
刑事法2 刑事訴訟法 (事例研究) 関連情報
新司法試験論文合格答案再現集上位者10人全科目・全答案〈平成22年〉
去年までは表紙が薄くてペラペラだったんですが、
今年から丈夫な表紙になりました。
司法試験合格者の再現答案を読むことは、合格には不可欠なもんだと思ってます。
※はがきを出すと1000位以内の答案集も無料でくれるらしいです。(締切あります)
お得な一冊です。
新司法試験論文合格答案再現集上位者10人全科目・全答案〈平成22年〉 関連情報
本書は以下の二点で真の意味で初めての憲法演習書であるということができる。
1、司法試験における答案(論証例)に向けて、そこに至るまでの過程につき必要十分な解説を行っている点
→これまでにも、学者が書いた事例演習本は存在していたが、その多くは答案を書くという点を本書ほど重視していない。その結果、事例演習に名を借りた筆者の自説の披瀝にとどまり、演習本によせる学習者のニーズと合致していない場合が多い。本書は答案例が掲載されている点で既にこれまでの演習書にない工夫がみられる。しかし、小山剛先生の法セミでの本書書評にもあるように、むしろ特筆すべきは答案例が載っていることより、答案例を着地点としたきめ細かな解説がなされていることであり、参考文献の指摘にとどまらず引用がその都度されている点など極めて学習者に親切である。
2、憲法論を権利論として構成し、具体的事例の中で主要な権利の権利論としての組み立て方を提示している点
→1と重なるが、司法試験受験生の答案作成を意識して書かれる結果として、具体的事例に即し、どのような権利が侵害されているか見抜きどのような訴訟類型の中でどのように憲法上の権利として構成するかという、事案に即した特殊具体的なプロセスが示されている。
法セミ連載で蟻川恒正先生は、少なくともcaseに関しては、これまでの憲法学では法令・事実・対抗を読むという残り半分の憲法学ともいうべき部分が軽視されてきたのではないかという問題提起をし、そこに特化した演習を連載した。これにおいては、意図的に従来の憲法解釈学の記述があえて省かれた。
翻って本書をみてみると、本書は従来の憲法解釈学の通説・判例・有力説の立場を示しつつ、これを具体的事例における事実・法令を読み込んだうえでどのように原告・被告の対抗に持ち込むかを詳述するものである。換言すれば、本書はこれまでの憲法学と蟻川先生のいう残り半分の憲法学を含めた、事例について憲法学が扱うべき全部分を初めて扱った演習書といえるのではなかろうか。
以上の1,2の点で、司法試験受験生にとってあるいは演習書の憲法学における位置づけにおいて、これまでのものとは異なる位置にある演習書である以上、比べるべき対象がなく星5以外に評価のしようがない。
憲法の急所―権利論を組み立てる 関連情報
司法試験において判例の理解は必要不可欠であり、そんな判例集の中で
トップシェアを誇るのがこの判例百選である。新版になって最近の重要
判例も追加された。司法試験を受けるのなら、ここに載ってる判例の事案
判旨を覚えこむことはもはや常識といえる。そしてこの版で文章が横書き
になり多少読みやすくなった。
しかし、この判例集はパーフェクトなのかというとそうでもない。前々から
言われてたことであるが、著者によって判例解説の質に差がありすぎるので
ある。さらに悪いことに幾つかの判例は、前の版に比べて解説の質が劣化して
いるものもある。
また、ロースクール生は判例の深い理解が求められると思うが、ここに載ってる
解説だけではロー内での議論についていけないと感じた。ロー生は法学教室の
憲法判例を読み直すだとかそういうのを読んだ方がいいと思う。
まとめると、この本はここに載ってる判例は常識にする、という観点で使うのなら
よいが、これだけで合格レベルまでいけるかとなると少し怪しい、ということに
なる。判例によっては重要な事案が省略されているのもマイナス点。もっと事案や
判旨や補足意見、反対意見が多く載ってるのが読みたいなら、別の判例集を買うこと
をお勧めする。
別冊ジュリスト No.186 憲法判例百選1 関連情報