木曜日の食卓 商品

木曜日の食卓 幸福な食卓 プレミアム・エディション [DVD]

現代はみんな忙しい。時間がないから窮屈になる。本作でも典型的な家庭の崩壊が描かれるが、たとえば中原家のおじいちゃんとか、おばあちゃんとかは登場しない。日本古来の「縁」とか「ゆとり」が画面から一切省かれていることで、「いま」の冷たさを浮き出しており秀逸である。四季の移り変わりも何となくせわしない。日本のどこにでもあるちょっとよさげな分譲住宅地に暮らす4人家族は、その4人の中でしか世界観がない。近所付合いなどの香りも薄い。そんな世界に我々が共感できてしまうのは、やはり何かに欠けた生活が窮屈だからなのでは。主演の北乃きいは透明感抜群で、ストーリーテラーとしての役割も満点だった。また、何かぎこちない中原家と大浦家の存在に対比して、結果佐和子を救う重要な役となるさくらのとんがった演技も秀逸だった。本作は現代の「東京物語」なのだと思う(舞台は山梨と静岡だが)。あの日本映画史上飛び抜けた大傑作の核になったのも、家族ではない嫁いできた原節子の立ち回りだった。そしてその中心にはおじいちゃん、おばあちゃんがいた。大家族から核家族の時代へ。今回の原節子の役回りはさくらだった。松竹は久しぶりに松竹らしい作品を配給した。大団円を迎えるラストはちょっと上手くまとまりすぎかな、という嫌いもあるが、最近では珍しい家庭映画の良作である。 幸福な食卓 プレミアム・エディション [DVD] 関連情報

木曜日の食卓 辰巳芳子 慎みを食卓に―その一例

昔ながらの和食の基本のレシピですが、家族のためにからだに優しい和食を作りたいと思ったらよい本だと思います。何故か辰巳さんの料理本は身が引き締まる思いがします。・・・食について色々考えている人にはとてもよいです。 辰巳芳子 慎みを食卓に―その一例 関連情報




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