この作品集が出るのをずっと待っていました。まだとりこぼしている作品があるかもしれないですが、私が読んだ作品はこの本の復刻で一応出そろいました。一作一作がすべて何かしら得るものがあり、著者の故三原さんの魂がこもっています。素晴らしい作品集です。ぜひ一度手に取ってください。 夢の中 悪夢の中 (白泉社文庫 み 2-19) 関連情報
最初は何だコレ?と思うくらい引きました…。オムニバスとは言えストーリー性はないしお安いゲイDVDのようなセックスシーンばかりだし。でも3話4話と見ていくうちにBL漫画のセックスシーンをピックアップしたオムニバスなんだ!?と気付き見終わった後すぐまた見返しました。それぞれ展開や音楽はコミカルなんだけど、セックスシーンがリアルすぎて生々しいです。役者の方ってここまでやっちゃうんだ?って心配になるくらい。BL漫画のそう言うシーンが好きな方には一見の価値ありです。苦手な方はドン引きです。
B L ~僕の彼氏を紹介します~ [DVD] 関連情報
Sons (4) (白泉社文庫―ムーン・ライティング・シリーズ)
いっつもいい意味で引き摺る。軽く三日ぐらい?(笑)それも、何度でも。 Sons (4) (白泉社文庫―ムーン・ライティング・シリーズ) 関連情報
主人公四人には「非の打ち所の無い可哀相な過去」があるわけです。
だからきっと、この物語はそれをしゃぶりつくして進むんだろうなあと考えてました。
つまり、ことあるごとに主人公達が「可哀相な過去(可哀相な自分)」に酔うシーンがあるんだろうなあ、と。
最近そういう物語ばかり読んでたので。
つまりそういう物語好きなので。
が、この巻では「過去の回想」では無く、読者の目の前で、リアルタイムで事件が起こってしまいます。「山の上に吹く風は」。
この物語自体は非常に面白いです。閉ざされた空間での極限状況で、集団に何が起こるのか。一種サスペンス風だし。ジョイはカッコイイし。何よりラスト3ページのアンジーのモノローグの美しさといったら。
辛い話ではあるのだけど。
ただ。これは一般的な感覚では無いと思いますが。この話には特にキャラクターの行動や言動に違和感を感じました。
今までもちょいちょいそんな「なんだろうこのシーン」みたいなものはあったんですが、それは物語の深みを与える為だとか単に作者とのセンスの違いだとか解釈してました。
が、この話では 「え?私はてっきり、○○だったらこういう状況に陥った時は、××すると思ってた」「その状況で、何でそう動くの?」「その前にやることないのか?」みたいな感想を抱かせるシーンが多々あって。ちょっと話の流れが理解できなかった。
お前だけだと言われりゃそれまでですが。
今までの話は完璧に理解できてたのかよと言われりゃ照れ笑いでごまかしますが。
と言うかこの巻からでばってきたS&Aの立ち位置が全巻読了した今でも解らん。結局善意の第三者だったのか?
「奴らが消えた夜」前半。少し成長した皆に会えます。ああグレアムかっこいい。こればっか。( ̄▽ ̄)
はみだしっ子 (第2巻) (白泉社文庫) 関連情報
故三原順さんの作品の初期のものがほとんど網羅されています。三原順さんの作品を集めている方には絶対購入すべき本です。 三原順傑作選 (’70s) (白泉社文庫) 関連情報