墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
日航機123便の事故は自分の生まれる以前に起きた出来事なので
当時の報道や世間の反応などは記録の上でしかわからない。
520人もの命を一瞬で奪った航空史上まれに見る惨事、
その現場とはどのようなものであったのか知りたいと思い
この本を手に取った。
これは事故原因を追求する内容でも、生き残った四人の奇跡の救出劇を描いたものでもない。
大惨事によって失われた沢山の人々の遺体、それを嘆き悲しむさらに沢山の遺族達
身元確認と遺体回収作業に追われた自衛隊、警察、医療関係者、ボランティア、近隣の村人達
彼らが見た地獄を振り返った真実の記録である。
体育館内での検死作業の描写はプロの作家ではない著者であるにかかわらず
まるで熱気と血と汗と死臭がこちらまで伝わってくるような迫力で息を飲むほど。
こういった文章を書けるのは死にものぐるいで現場で働いた人だからこそであろう。
身元確認の責任者として、ろくに風呂も入れず睡眠もとれず
一歩間違えれば関係者まで疲労で死にかねない壮絶な現場で
遺族やマスコミや上司など板挟みになりながら踏ん張り続けた著者の
精神力には驚嘆と尊敬を覚える。
特に印象に残ったのは外国人犠牲者に見る宗教観の違いの項目である。
歯一本、髪一本たりとも見逃すな。の命令で必死に回収、検死した多くの人たちがいた一方で
それを外国で説明しても「すべてまとめて火葬すればいいだけである」と一蹴されてしまい
日本と海外との文化、宗教観、遺体に対する考え方の違いに絶望的なまでの溝を感じてしまう。
私は霊魂やあの世の存在などは信じていないので、確かにその方が遙かに合理的であるし、
生きている人間を優先的に考えるべきというのはある側面では正しいかと思う。
しかし、本書に書かれた足一本、指一本でも持って帰りたいと懇願する遺族、
引き取りが来ない幼児の頭部を毎日抱きかかえ話しかける著者
それらの行動になんら意味がないとは思えないのである。
息子を失ったイギリス人の男性は「死体は持ち帰らなくてもいい」と言ったあと
「息子をこれほどまで大事に扱ってくれてうれしい」と涙を流し感謝を述べたという。
このエピソードには救われた気がした。
国や宗教が違えど、大切な人の体を大事に扱ってもらって悪い気がするひとなどいないだろう。
日本の文化というものは誇らしいと思えた。
墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫) 関連情報
北海道を拠点に活動するハードコアテクノ・アーティストらによるコンピレーション。2012年発売。
世にハードコアテクノのコンピは数あれど、ここまでバラエティ豊かな…いや統一感のないものもそうないだろう。札幌ハードコア・シーンの懐の広さを感じずにはいられない。
大体において、例えば時代が時代なら赤坂泰彦のミリオンナイツで毎週火曜日にやっていたコーナー「うさんくさいポップス」で紹介されていてもおかしくない "幸福実現サピエンス"と、本CD最速のビートを叩きつける "母音を叫ぼう!" が、同じ臨界モスキー党による曲だとはとても思えないのだから(笑)
その他も個性の豊かすぎる楽曲満載で、参加者自身が楽しんで作っている熱気と雰囲気が伝わってくる。
YATSUZAKI HARDCORE VOLUME 2 関連情報
実写版 まいっちんぐ マチコ先生 Let’s 臨海学校 [DVD]
麻衣マチコ(仲谷かおり)
陸奥ムツコ(風野舞子)
横浜テンコ(山岸真理)
成城ヒロミ(みひろ)
秋田先生 柾由紀
1時間目 教育実習生 陸奥ムツコの美乳
2時間目 臨海学校 妄想
3時間目 露天風呂 マチコ ムツコ ヒロミの美乳
4時間目 恐竜
5時間目 キモ試し
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1994年に刊行された本の改題版。大化の改新の頃より代々伝わる殺法術を身に着けた佐伯が活躍する第五弾。
街中で喧嘩を売って暴力団の客分となり、原発反対運動の現場に行く。ちょっとこの出来すぎたストーリーには高い評価を付ける事は出来ないが、プロ市民運動家と地元の反対派住民との意見の相違や、原発推進の裏に町役場、推進派議員、暴力団が手を握っている構図、更には推進派の中心人物が裏では○○だったなど、実際に起こり得るストーリーで飽きさせない。
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